介護

100年振りくらいにお友だちが出来た 今日は友人の大学の映像研究部の上映会に行った すごく疲れた 私は私の私による美徳を信じたい 昨日の夜、次の日に母が着る着物の組み合わせに口を出した 結局何を着たんだろう、私も着たいな 結局自分のことが一番好きで…

天衣無縫

親戚が少ないので、葬式や墓参りに行ったことがない (厳密に言うと多少あるのだが知らない人のものなのでノーカンとする) そもそも当時は霊感が強かったのでそういうところに行くと具合が悪くて仕方なかった 現時点では私は、自分の葬式をして欲しくない …

老人と海

あなたは格好悪い人が好きだよね、と宇宙人に言われて、ものすごく腑に落ちている 確かにそうだ、好きだった人や好きな人が道に躓いたりした瞬間なんかをはっきりと記憶している 男の人はみんな格好つけたがる ただ格好がついていない とてもみっともない 愛…

宇宙に思いを馳せて

私の友人に一人、宇宙人がいる ふざけている訳ではなくて、どうしてもそうなのである 彼女は地球に向いていない まず所謂三大欲求というものが無い 彼女と食事をしているといらいらする 眠るのも惰性だと言う もちろん性欲もない 恋もしない 昨日髪のにおい…

誰にも知られない夜

彼に会ったのは丁度一週間前のことらしい 本当に、うん、本当に数世紀前のことみたいに思う 一週間前私は雪の降らない街にいて、帰ってきたらもうここは冬だった 違う世界線に飛ばされたんだと思う 確かに帰りの飛行機の搭乗員さんはやたら優しかった 今彼に…

it’snowornever

今、さみしくて仕方がない 以前友人にさみしいと言ったら、さみしいと口にしては絶対にだめだと言ったのはお前だろうと言われた、そんなこと言ったかな 論語は、孔子本人が書いたものではなく、弟子が孔子の言葉を思い出して書き残したものらしい なので、矛…

andsummerwillcome

どこに行っても、「かわいい」と言われる 私にとって「かわいい」は呪いだ 突き放された気分になる、がっかりする、一人にされたと思う 確かに女の子は可愛いと言われると本当に可愛くなるらしい 17くらいの時に付き合っていた男は私に毎日のように「可愛く…

ピアス

先日、通算で言うと11回目のピアスを開けた 初めてピアスを開けたのは高校1年生の時で、例の「レモンケーキ」の男が消えた後だった 彼や周りの人間が嫌がることをすれば変われると思ったから、 自分なりの覚悟、けじめだった 気づいたらピアスのホールは二つ…

蜂蜜と青

音楽や美術や文章や、そういうものは彼らの体の一部であり、体であり、性癖というか性そのものだと思っている 人の日記を読んだり、絵を見たり、ましてや自分の音楽を聴かせるのは恥ずかしくてむず痒くて仕方ない それを買うだなんて、買春でしかない 例の宮…

やがて君になる

セクシャリティで言うと、多分私は女の子が好きだと思う 貞操観念がガバガバ過ぎて、何にも満たされなくて、女の子だったら何かが満たされるんじゃないかと期待して、一度女の子と寝た 結論から言うと、本当に普通だった 何も変わらないし、何も満たされなか…

お姉さん

私の前でお姉さんでいようとする女の子が何人かいる 彼女たちは私の前では弱い所を見せない あなたより、そう、本当に、お姉さんですよという顔をする それは彼女たちがそうしたくてやっていることなのだろうから私は何も知らない妹をやり続ける 誰しも少な…

馬鹿

情報過多でショートしかけているんだと思う こんなにもいろんなことがはっきりと分かっているのに、実際は全然落ち着いていない、ずっとそわそわしている、泣きそう、何にも手につかない 一度会ってしまうとどうしても欲が出る 本当に好きだったら自分のもの…

連続殺人

モテすぎて、嫌になって逃げ出してきた ここ10年くらいはほとんど途切れずに恋人がいるし言い寄ってきた人も山ほどいる 15歳くらいまでは、面白くて仕方がなかった どうすればこの人が私を好きになるか分かっていた 簡単だった 好きにさせるまでが楽しくて、…

幸福論

ただ私は彼の選ぶ言葉や思想が好きだ だから私は彼に本でもなんでも書いて欲しいと言ったが、面倒臭いと言われた そうだろうな 宮沢賢治、あんなにもすごい人が現在は骨ですらないのだから自分はもっと何にもならなくて、それだったら近くにいる人間に少しで…

さすらい

私の唯一の救いは、好きな人の好きなものを好きになれないことだ 考えていることが同じでも、不思議と細かい違和感みたいなものは少なからずある 彼の好きな音楽を聴く うーん 彼の好きな詩を読む ...どう読んだらいいかさえ分からない これは私の生きる希望…

恋人

私は恋人のことを何も知らない 過去に何をして、どんな人とどんな風に付き合ってきて、どんな仕事でどのくらい稼いでいるのか、それすら何も知らない 出会った時に彼が私の視界のほとんどを埋めた瞬間に「この人と結婚するんだな」と思った その日に連絡先を…

紅天女

前世で彼と私は同じ魂を共有していた 彼の思うことやしたいことが手に取るように分かる 分かるというか、私も同じことを考えていて、それを知っている 彼と居た18時間は余りにも正しくて、綺麗だった どこに行って、何を話して、何をするのか、会う前からお…

人間

人間が進化する前に持っていた鋭い五感やそれ以外の感覚、が多かれ少なかれ残っている人がいるらしい 私は恐らくそれで、説明出来ない何かがはっきりと分かったり、動物と話せたり、霊感があったり、絶対音感だったり人のにおいに敏感だったりするんだと思っ…

レモンケーキ

私を振った男が一人だけいた たくさんの約束や解決できていない思いを残して突然消えた 私は彼に完全に依存していた 自分の悲しみややり切れなさを彼に全部押し付けて、問うて、解決させようとした 彼は彼なりに私を救おうとしてくれた 世界はこういうものだ…

爆発事故

所謂その「爆発」を私は何度か経験した あ、私はこの人とお付き合いするなあ、結婚したいなあ好きだなあ、一目見た瞬間に分かってしまったことがたくさんある 現に私はまだ一度も結婚していないし何もわかってなどいなかったのだけれど、その時私は彼らを必…

好きの分類

恋はその時その人に会った瞬間に、衝動的に、ものすごく大きな力で爆発するみたいにするものだと思っていた 私の中で彼の存在が大きくなりすぎて、遠くて、美しくて、会ってしまえばがっかりするだろうな、どうでもよくなるだろうなと考えながら3年近くが経…

ラブソング

これは私の初恋の記録です ひとりよがりでしょうもないものになると思うけれど、文字にすることで自分のことが少しでも知れたらなあと思い書き始めることにする 先日、恐らく恋という恋をしたことのないであろう友人が、ラブソングやラブストーリーが気持ち…