2018-11-24から1日間の記事一覧

天衣無縫

親戚が少ないので、葬式や墓参りに行ったことがない (厳密に言うと多少あるのだが知らない人のものなのでノーカンとする) そもそも当時は霊感が強かったのでそういうところに行くと具合が悪くて仕方なかった 現時点では私は、自分の葬式をして欲しくない …

老人と海

あなたは格好悪い人が好きだよね、と宇宙人に言われて、ものすごく腑に落ちている 確かにそうだ、好きだった人や好きな人が道に躓いたりした瞬間なんかをはっきりと記憶している 男の人はみんな格好つけたがる ただ格好がついていない とてもみっともない 愛…

宇宙に思いを馳せて

私の友人に一人、宇宙人がいる ふざけている訳ではなくて、どうしてもそうなのである 彼女は地球に向いていない まず所謂三大欲求というものが無い 彼女と食事をしているといらいらする 眠るのも惰性だと言う もちろん性欲もない 恋もしない 昨日髪のにおい…

誰にも知られない夜

彼に会ったのは丁度一週間前のことらしい 本当に、うん、本当に数世紀前のことみたいに思う 一週間前私は雪の降らない街にいて、帰ってきたらもうここは冬だった 違う世界線に飛ばされたんだと思う 確かに帰りの飛行機の搭乗員さんはやたら優しかった 今彼に…

it’snowornever

今、さみしくて仕方がない 以前友人にさみしいと言ったら、さみしいと口にしては絶対にだめだと言ったのはお前だろうと言われた、そんなこと言ったかな 論語は、孔子本人が書いたものではなく、弟子が孔子の言葉を思い出して書き残したものらしい なので、矛…

andsummerwillcome

どこに行っても、「かわいい」と言われる 私にとって「かわいい」は呪いだ 突き放された気分になる、がっかりする、一人にされたと思う 確かに女の子は可愛いと言われると本当に可愛くなるらしい 17くらいの時に付き合っていた男は私に毎日のように「可愛く…

ピアス

先日、通算で言うと11回目のピアスを開けた 初めてピアスを開けたのは高校1年生の時で、例の「レモンケーキ」の男が消えた後だった 彼や周りの人間が嫌がることをすれば変われると思ったから、 自分なりの覚悟、けじめだった 気づいたらピアスのホールは二つ…

蜂蜜と青

音楽や美術や文章や、そういうものは彼らの体の一部であり、体であり、性癖というか性そのものだと思っている 人の日記を読んだり、絵を見たり、ましてや自分の音楽を聴かせるのは恥ずかしくてむず痒くて仕方ない それを買うだなんて、買春でしかない 例の宮…

やがて君になる

セクシャリティで言うと、多分私は女の子が好きだと思う 貞操観念がガバガバ過ぎて、何にも満たされなくて、女の子だったら何かが満たされるんじゃないかと期待して、一度女の子と寝た 結論から言うと、本当に普通だった 何も変わらないし、何も満たされなか…

お姉さん

私の前でお姉さんでいようとする女の子が何人かいる 彼女たちは私の前では弱い所を見せない あなたより、そう、本当に、お姉さんですよという顔をする それは彼女たちがそうしたくてやっていることなのだろうから私は何も知らない妹をやり続ける 誰しも少な…