シ者
恋人のお父様の遺作を読んだ
会ったことはないのに、すごく惹かれた、会ってみたかった 気付いたら泣いていた
会えないって、こういうことなんだ
あの人が死んでしまったら、私は
30年早すぎました
30年、遅すぎました
あの人があの人じゃなくなるなんて、いやだ
あの人がいなくなって、それから、どうしたらいいの?
もっと話したいことあるのに
知りたいことあるのに
覚えておかなきゃいけないこと、たくさんたくさんあるのに
会いたい
それだけ
ひとりにしないで
「本当の孤独は誰もいないことじゃなく
誰かがいるはずなのに一人にされてるこの状況」
こんな不可逆的な不安で眠剤6錠を無駄にしました 泣いたら煙草を吸う他ありません
死んだらぶっ殺す
「君のいないこんな宇宙 枕を投げて叫ぶ 消えてなくなれ」
生まれてきてくれてありがとう
私を見つけてくれてありがとう
以上