Die fröhliche Wissenschaft
私は無宗教である
一時期、もうかなり参っていて何も手につかず生きていく気力がほとんどなかった時に、どこか宗教に入ろうかと本気で考えたことがある
何かや誰かを何の疑いも無しに信じられる質ではないのだが、何か、誰かを信じることで今日を死なずに生きていけるのではないかと思ったからだった
とりあえず一度ミサに行こう、と思ったのだが、当時土曜は夜勤で、日曜の朝からの活動が難しく断念した
彼と出会い、離れてから、ほとんど信仰に近い形質と強度を以て彼を愛していた
強度は変わらない、寧ろ増強しているにせよ、再会してから形質は一切変わってしまったと思う
当たり前のことなのだが、彼が「人間」だということに気付いたからだ 神ではない
ただそれが私にとっては問題で、彼が人間、同じ世界線に生きていると気付いてしまうと、手が届くかもしれない、という期待をどうしても抱いてしまう
そして諦め、諦め切れず、一人で悶々とすることになる
どうせなら神でいて欲しかった
彼はクリスマスをどう過ごすのだろう どうもしないのだろうけれど どうもしないんだったらいいな